医療従事者の為の最新医療ニュースや様々な情報・ツールを提供する医療総合サイト

閲覧履歴

エキザルベ

皮膚疾患治療剤

1g 29.8円

添付文書番号

2649852M1020_1_15

企業コード

730155

作成又は改訂年月

2023年5月改訂
(第1版)

日本標準商品分類番号

872649

薬効分類名

皮膚疾患治療剤

承認等

販売名

エキザルベ

販売名コード

2649852M1020

販売名英字表記

Eksalb

販売名ひらがな

えきざるべ

承認番号等

承認番号
13600AZY00423000

販売開始年月

1962年2月

貯法、有効期間

貯法
室温保存
有効期間
36箇月

一般的名称

混合死菌/ヒドロコルチゾン配合製剤

禁忌(次の患者には投与しないこと)

  1. 皮膚結核、単純疱疹、水痘、帯状疱疹、種痘疹[本剤に含まれるヒドロコルチゾンはこれらの疾患を悪化させるおそれがある]
  2. 真菌症(カンジダ症、白癬等)[本剤に含まれるヒドロコルチゾンは真菌症(カンジダ症、白癬等)を悪化させるおそれがある]
  3. 本剤に対し、過敏症の既往歴のある患者
  4. 潰瘍(ベーチェット病は除く)、第2度深在性以上の熱傷・凍傷[本剤に含まれるヒドロコルチゾンはこれらの疾患、症状の治癒を遅延させるおそれがある]

組成・性状

組成

エキザルベ
有効成分
1g中 混合死菌浮遊液  0.166mL
大腸菌死菌…………約1.5億個
 ブドウ球菌死菌……約1.5億個
 緑膿菌死菌…………約0.15億個
 レンサ球菌死菌……約0.15億個を含有
有効成分
1g中 日局ヒドロコルチゾン  2.5mg
添加剤
精製ラノリン、白色ワセリン

製剤の性状

エキザルベ
性状
淡黄色の油性軟膏剤で、わずかにフェノールのにおいがある

効能又は効果

  • 湿潤、びらん、結痂を伴うか、又は二次感染を併発している下記疾患
    湿疹・皮膚炎群(進行性指掌角皮症、ビダール苔癬、放射線皮膚炎、日光皮膚炎を含む)、熱傷、術創
  • 湿疹様変化を伴う膿皮症(感染性湿疹様皮膚炎、湿疹様膿痂疹)

用法及び用量

通常、1日1~数回直接患部に塗布又は塗擦するか、あるいは無菌ガーゼ等にのばして貼付する。
なお、症状により適宜増減する。

重要な基本的注意

  1. 大量又は長期にわたる広範囲の使用、密封法(ODT)等により、副腎皮質ステロイド剤を全身的投与した場合と同様な症状があらわれることがある。
  2. 眼瞼皮膚への使用に際しては眼圧亢進、緑内障を起こすことがあるので注意すること。

特定の背景を有する患者に関する注意

妊婦

妊婦又は妊娠している可能性のある女性には大量又は長期にわたる広範囲の使用を避けること。

小児等

長期・大量使用又は密封法(ODT)により発育障害を来すおそれがある。また、おむつは密封法(ODT)と同様の作用があるので注意すること。

高齢者

大量又は長期にわたる広範囲の使用に際しては特に注意すること。一般に生理機能が低下している。

副作用

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には使用を中止するなど適切な処置を行うこと。

その他の副作用

0.1~5%未満
頻度不明
過敏症
皮膚刺激感、発赤、発疹、灼熱感
接触皮膚炎
皮膚
湿潤
真菌感染症(カンジダ症、白癬等)、ウイルス感染症、細菌感染症(伝染性膿痂疹、毛嚢炎等)以上注1)、ステロイドざ瘡、ステロイド皮膚(皮膚萎縮、毛細血管拡張)、魚鱗癬様変化、紫斑、多毛症、色素脱失以上注2)
後嚢白内障、緑内障注3)
内分泌系
下垂体・副腎皮質系機能の抑制注3)
注1)密封法(ODT)の場合起こりやすい。
注2)長期連用の場合起こりやすい。
注3)大量又は長期にわたる広範囲の使用、密封法(ODT)により起こりやすい。

適用上の注意

薬剤使用時の注意
眼科用として使用しないこと。

臨床成績

有効性及び安全性に関する試験

国内総計859例を対象とした二重盲検比較試験を含む臨床試験における有効率は次のとおりであった。
対象疾患名
有効率(%)(有効以上)
湿潤、びらん、結痂を伴うか、又は二次感染を併発している右記疾患
湿疹・皮膚炎群
79.5(377/474)
熱傷
81.8(112/137)
術創
81.7(116/142)
湿疹様変化を伴う膿皮症
87.7(93/106)

薬効薬理

作用機序
本剤は、混合死菌浮遊液及びヒドロコルチゾンの協力作用に基づき、局所感染防御作用、肉芽形成促進作用及び抗炎症作用を示す(ラット、マウス)。
局所感染防御作用
混合死菌浮遊液は白血球遊走能を高め、局所感染防御作用を示す(in vitro、マウス)。
肉芽形成促進作用
混合死菌浮遊液は肉芽形成促進作用により、創傷治癒を促進する(ラット)。
抗炎症作用
ヒドロコルチゾンは血管透過性亢進抑制、浮腫抑制等の抗炎症作用を有する(ラット)。

有効成分に関する理化学的知見

19.1 混合死菌浮遊液
一般的名称
混合死菌浮遊液
性状
帯黄灰白色~帯黄灰褐色の懸濁液で、フェノール臭がある。
19.2 ヒドロコルチゾン
一般的名称
ヒドロコルチゾン(Hydrocortisone)(JAN)
化学名
11β,17,21-Trihydroxypregn-4-ene-3,20-dione
分子式
C21H30O5
分子量
362.46
性状
白色の結晶性の粉末である。
メタノール又はエタノール(99.5)にやや溶けにくく、水に極めて溶けにくい。
化学構造式

包装

チューブ:5g×10
瓶:100g×1、500g×1

主要文献

1
昆 宰市ら:薬理と治療 1975; 3(6): 1057-1060[11111111-2066]
2
高橋耕一ら:薬理と治療 1977; 5(2): 397-406[11111111-2062]
3
青木隆一、玉井敏夫:薬理と治療 1974; 2(9): 1463-1472[11111112-9423]

文献請求先及び問い合わせ先

マルホ株式会社  製品情報センター
〒531-0071 大阪市北区中津1-11-1
TEL:0120-12-2834

製造販売業者等

製造販売
マルホ株式会社
大阪市北区中津1-5-22
提携
ドクトル・カーデ製薬会社
ドイツ・ベルリン

先発薬

後発薬

                                                                                                                                                                                                       

MESSAGE

MESSAGE

LABEL