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逆性石ケン液50「ヨシダ」

外用殺菌消毒剤

1mL 1.55円

添付文書番号

2616700Q3061_1_06

企業コード

830039

作成又は改訂年月

2023年10月改訂
(第1版)

日本標準商品分類番号

872616

薬効分類名

外用殺菌消毒剤

承認等

販売名

逆性石ケン液50「ヨシダ」

販売名コード

2616700Q3061

販売名英字表記

Benzalkonium Chloride Concentrated Solution 50「Yoshida」

販売名ひらがな

ぎゃくせいせっけんえきごじゅう「よしだ」

承認番号等

承認番号
16100AMZ01735000

販売開始年月

1961年10月

貯法、有効期間

貯法
室温保存
有効期間
3年

基準名

日本薬局方
濃ベンザルコニウム塩化物液 50

一般的名称

濃ベンザルコニウム塩化物液 50

組成・性状

組成

逆性石ケン液50「ヨシダ」
有効成分
1mL 中 日局濃ベンザルコニウム塩化物液 50 1mL

製剤の性状

逆性石ケン液50「ヨシダ」
性状
無色~淡黄色の液又はゼリー様の流動体で、特異なにおいがある。
水又はエタノール(95)に極めて溶けやすく、ジエチルエーテルにほとんど溶けない。
水を加えた液は振ると強く泡立つ。

効能又は効果

手指・皮膚の消毒、手術部位(手術野)の皮膚の消毒、手術部位(手術野)の粘膜の消毒、皮膚・粘膜の創傷部位の消毒、感染皮膚面の消毒、医療機器の消毒、手術室・病室・家具・器具・物品などの消毒、腟洗浄、結膜嚢の洗浄・消毒

用法及び用量

効能又は効果
用法及び用量
手指・皮膚の消毒


通常石けんで十分に洗浄し、水で石けん分を十分に洗い落した後、ベンザルコニウム塩化物 0.05 ~ 0.1%溶液に浸して洗い、滅菌ガーゼあるいは布片で清拭する。
術前の手洗の場合には、5 ~ 10 分間ブラッシングする。
手術部位(手術野)の皮膚の消毒
手術前局所皮膚面をベンザルコニウム塩化物 0.1%溶液で約 5 分間洗い、その後ベンザルコニウム塩化物 0.2%溶液を塗布する。
手術部位(手術野)の粘膜の消毒、皮膚・粘膜の創傷部位の消毒
ベンザルコニウム塩化物 0.01 ~ 0.025%溶液を用いる。
感染皮膚面の消毒
ベンザルコニウム塩化物 0.01%溶液を用いる。

医療機器の消毒

ベンザルコニウム塩化物 0.1%溶液に 10 分間浸漬するか、または厳密に消毒する際は、器具を予め 2%炭酸ナトリウム水溶液で洗い、その後ベンザルコニウム塩化物 0.1%溶液中で 15 分間煮沸する。
手術室・病室・家具・器具・物品などの消毒
ベンザルコニウム塩化物 0.05 ~ 0.2%溶液を布片で塗布・清拭するか、または噴霧する。
腟洗浄
ベンザルコニウム塩化物 0.02 ~ 0.05%溶液を用いる。
結膜嚢の洗浄・消毒
ベンザルコニウム塩化物 0.01 ~ 0.05%溶液を用いる。

副作用

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には使用を中止するなど適切な処置を行うこと。

その他の副作用

頻度不明
過敏症
発疹、そう痒感等

臨床検査結果に及ぼす影響

本剤で消毒したカテーテルで採取した尿は、スルホサリチル酸法による尿蛋白試験で偽陽性を示すことがある。

適用上の注意

薬剤調製時の注意
  1. 本剤は必ず希釈し、濃度に注意して使用すること。
  2. 希釈倍数
    濃度
    0.01%
    0.02%
    0.025%
    0.05%
    0.1%
    0.2%
    希釈倍数
    5,000倍
    2,500倍
    2,000倍
    1,000倍
    500倍
    250倍
  3. 炎症又は易刺激性の部位(粘膜、陰股部等)に使用する場合には、正常の部位に使用するよりも低濃度とすることが望ましい。
  4. 希釈液として塩類含量の多い水又は硬水を用いないこと。
  5. 深い創傷又は眼に使用する場合の希釈液としては注射用水か滅菌精製水を用い、水道水や精製水を用いないこと。
  6. 繊維、布(綿、ガーゼ、ウール、レーヨン等)は本剤成分であるベンザルコニウム塩化物を吸着するので、これらを溶液に浸漬して用いる場合には、有効濃度以下とならないように注意すること。
  7. 金属器具を長時間浸漬する必要がある場合には、腐食を防止するためにベンザルコニウム塩化物0.1%溶液に0.5~1.0%の亜硝酸ナトリウムを添加すること。
薬剤使用時の注意
  1. 経口投与しないこと。
  2. 浣腸には使用しないこと。
  3. 原液又は濃厚液が眼に入らないよう注意すること。入った場合には水でよく洗い流すこと。
  4. 濃厚液の使用により、皮膚・粘膜の刺激症状があらわれることがあるので注意すること。
  5. 全身吸収による筋脱力を起こすおそれがあるので、粘膜、創傷面又は炎症部位に長期間又は広範囲に使用しないこと。
  6. 密封包帯、ギプス包帯、パックに使用すると刺激症状があらわれることがあるので、使用しないことが望ましい。
  7. 血清、膿汁等の有機性物質は殺菌作用を減弱させるので、これらが付着している場合は、十分に洗い落としてから使用すること。
  8. 石けん類は本剤の殺菌作用を弱めるので、石けん分を洗い落としてから使用すること。
  9. 皮膚消毒に使用する綿球、ガーゼ等は滅菌保存し、使用時に溶液に浸すこと。
  10. 合成ゴム製品、合成樹脂製品、光学器具、鏡器具、塗装カテーテル等への使用は避けることが望ましい。
  11. 皮革製品の消毒に使用すると、変質させることがあるので使用しないこと。

薬効薬理

作用機序
タンパク変性及び酵素の切断、糖の分解と乳酸の酸化など代謝への作用、膜透過性障害による溶菌、リン及びカリウムの漏出、解糖の促進、原形質膜の活動を支える酵素に対する作用などが考えられている 。
殺菌作用
グラム陽性、陰性菌のみならず、芽胞のない細菌やカビ類といった真菌類に対しても殺菌作用を有する。結核菌及び大部分のウイルスに対する殺菌効果は期待できない 。

有効成分に関する理化学的知見

一般的名称
ベンザルコニウム塩化物(Benzalkonium Chloride)
化学名
Ammonium,alkyldimethyl(phenylmethyl)-,chloride
分子式
[C6H5CH2N(CH3)2R] Cl
R:C8H17〜C18H37 で主として C12H25 及び C14H29 からなる。
分子量
354.01(C22H40ClN として)
性状
白色~黄白色の粉末又は無色~淡黄色のゼラチン状の小片、ゼリー様の流動体若しくは塊で、特異なにおいがある。
水又はエタノール(95)に極めて溶けやすく、ジエチルエーテルにほとんど溶けない。
水溶液は振ると強く泡立つ。
化学構造式
R:C8H17〜C18H37 で主として C12H25 及び C14H29 からなる。

包装

18L(バッグインボックス)

主要文献

1
第十八改正日本薬局方解説書.廣川書店. 2021 : C-5320-C-5324

文献請求先及び問い合わせ先

吉田製薬株式会社 学術部
〒164-0011 東京都中野区中央5-1-10
TEL 03-3381-2004
FAX 03-3381-7728

製造販売業者等

製造販売元
吉田製薬株式会社
埼玉県狭山市南入曽951

先発薬

後発薬

                                                                                                                                                                                                       

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