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ラクトリンゲルS注「フソー」

ソルビトール加乳酸リンゲル液

1袋 204円

作成又は改訂年月

**
2012年4月改訂
(第12版)
*
2011年3月改訂

日本標準商品分類番号

873319

日本標準商品分類番号等

1978年3月

薬効分類名

ソルビトール加乳酸リンゲル液

承認等

販売名

ラクトリンゲルS注「フソー」 (200mL ポリアル)

販売名コード

3319535A1025

承認・許可番号

(47AM)1203
Sorbitol-Lactated Ringer's Inj."Fuso"

薬価基準収載年月

1981年9月

販売開始年月

1993年3月

貯法・使用期限等

貯法
室温保存
使用期限
容器,外箱に表示の使用期限内に使用すること
注意
「取扱い上の注意」の項参照

規制区分

処方箋医薬品
注意―医師等の処方箋により使用すること

組成

ラクトリンゲルS注「フソー」は1ポリアル(プラスチックボトル)中次の成分・分量を含む無色澄明の水性注射液である。
塩化ナトリウム(NaCl) 1.2g
塩化カリウム(KCl) 0.06g
塩化カルシウム水和物(CaCl2・2H2O) 0.04g
乳酸ナトリウム(C3H5O3Na) 0.62g
D-ソルビトール(C6H14O6) 10g
添加物    pH調節剤
〔電解質濃度〕(理論値)
Na 130.4mEq/L
K 4.0mEq/L
Ca++ 2.7mEq/L
Cl 109.4mEq/L
Lact. 27.7mEq/L
〔カロリー〕
200kcal/L

性状

ラクトリンゲルS注「フソー」はポリアル(ポリエチレン製容器)入りの無色澄明の水性注射液で,弱い甘味及び塩味がある。
pH
5.5〜6.5
浸透圧比
1.8〜2.0
比重
d2020:1.020〜1.030

販売名

ラクトリンゲルS注「フソー」 (200mL バッグ)

販売名コード

3319535A9026

承認・許可番号

(47AM)1203
Sorbitol-Lactated Ringer's Inj."Fuso"

薬価基準収載年月

1990年7月

販売開始年月

1990年8月

貯法・使用期限等

貯法
室温保存
使用期限
容器,外箱に表示の使用期限内に使用すること
注意
「取扱い上の注意」の項参照

規制区分

処方箋医薬品
注意―医師等の処方箋により使用すること

組成

ラクトリンゲルS注「フソー」は1バッグ(袋)中次の成分・分量を含む無色澄明の水性注射液である。
塩化ナトリウム(NaCl) 1.2g
塩化カリウム(KCl) 0.06g
塩化カルシウム水和物(CaCl2・2H2O) 0.04g
乳酸ナトリウム(C3H5O3Na) 0.62g
D-ソルビトール(C6H14O6) 10g
添加物    pH調節剤
〔電解質濃度〕(理論値)
Na 130.4mEq/L
K 4.0mEq/L
Ca++ 2.7mEq/L
Cl 109.4mEq/L
Lact. 27.7mEq/L
〔カロリー〕
200kcal/L

性状

ラクトリンゲルS注「フソー」はバッグ(FC:フレキシブルコンテナー:ポリエチレン製バッグ)入りの無色澄明の水性注射液で,弱い甘味及び塩味がある。
pH
5.5〜6.5
浸透圧比
1.8〜2.0
比重
d2020:1.020〜1.030

販売名

ラクトリンゲルS注「フソー」 (500mL ポリアル)

販売名コード

3319535A4113

承認・許可番号

(47AM)1203
Sorbitol-Lactated Ringer's Inj."Fuso"

薬価基準収載年月

1974年3月

販売開始年月

1984年8月

貯法・使用期限等

貯法
室温保存
使用期限
容器,外箱に表示の使用期限内に使用すること
注意
「取扱い上の注意」の項参照

規制区分

処方箋医薬品
注意―医師等の処方箋により使用すること

組成

ラクトリンゲルS注「フソー」は1ポリアル(プラスチックボトル)中次の成分・分量を含む無色澄明の水性注射液である。
塩化ナトリウム(NaCl) 3.0g
塩化カリウム(KCl) 0.15g
塩化カルシウム水和物(CaCl2・2H2O) 0.1g
乳酸ナトリウム(C3H5O3Na) 1.55g
D-ソルビトール(C6H14O6) 25g
添加物    pH調節剤
〔電解質濃度〕(理論値)
Na 130.4mEq/L
K 4.0mEq/L
Ca++ 2.7mEq/L
Cl 109.4mEq/L
Lact. 27.7mEq/L
〔カロリー〕
200kcal/L

性状

ラクトリンゲルS注「フソー」はポリアル(ポリエチレン製容器)入りの無色澄明の水性注射液で,弱い甘味及び塩味がある。
pH
5.5〜6.5
浸透圧比
1.8〜2.0
比重
d2020:1.020〜1.030

販売名

ラクトリンゲルS注「フソー」 (500mL バッグ)

販売名コード

3319535A5055

承認・許可番号

(47AM)1203
Sorbitol-Lactated Ringer's Inj."Fuso"

薬価基準収載年月

1987年10月

販売開始年月

1987年10月

貯法・使用期限等

貯法
室温保存
使用期限
容器,外箱に表示の使用期限内に使用すること
注意
「取扱い上の注意」の項参照

規制区分

処方箋医薬品
注意―医師等の処方箋により使用すること

組成

ラクトリンゲルS注「フソー」は1バッグ(袋)中次の成分・分量を含む無色澄明の水性注射液である。
塩化ナトリウム(NaCl) 3.0g
塩化カリウム(KCl) 0.15g
塩化カルシウム水和物(CaCl2・2H2O) 0.1g
乳酸ナトリウム(C3H5O3Na) 1.55g
D-ソルビトール(C6H14O6) 25g
添加物    pH調節剤
〔電解質濃度〕(理論値)
Na 130.4mEq/L
K 4.0mEq/L
Ca++ 2.7mEq/L
Cl 109.4mEq/L
Lact. 27.7mEq/L
〔カロリー〕
200kcal/L

性状

ラクトリンゲルS注「フソー」はバッグ(FC:フレキシブルコンテナー:ポリエチレン製バッグ)入りの無色澄明の水性注射液で,弱い甘味及び塩味がある。
pH
5.5〜6.5
浸透圧比
1.8〜2.0
比重
d2020:1.020〜1.030

禁忌

高乳酸血症の患者[症状が悪化するおそれがある。]
遺伝性果糖不耐症の患者[ソルビトールが体内で代謝されて生成した果糖が正常に代謝されず,低血糖症等が発現し,肺不全や腎不全が誘発されるおそれがある。]

効能又は効果

◇循環血液量及び組織間液の減少時における細胞外液の補給・補正
◇代謝性アシドーシスの補正
◇エネルギーの補給

用法及び用量

通常成人1回500〜1,000mLを点滴静注する。投与速度は通常成人D-ソルビトールとして1時間あたり0.5g/kg体重以下とする。
なお,年齢,症状,体重により適宜増減する。

使用上の注意

慎重投与

腎不全のある患者[水分,電解質の過剰投与に陥りやすく,症状が悪化するおそれがある。]
心不全のある患者[循環血液量を増すことから心臓に負担をかけ,症状が悪化するおそれがある。]
重篤な肝障害のある患者[水分,電解質代謝異常が悪化するおそれがある。]
高張性脱水症の患者[本症では水分補給が必要であり,電解質を含む本剤の投与により症状が悪化するおそれがある。]
閉塞性尿路疾患により尿量が減少している患者[水分,電解質の過負荷となり,症状が悪化するおそれがある。]

副作用

副作用等発現状況の概要

本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していない。

その他の副作用

**過敏症
頻度不明
紅斑,蕁麻疹,そう痒感
大量・急速投与
頻度不明
大量を急速投与すると,脳浮腫,肺水腫,末梢の浮腫
副作用が認められた場合には,投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

高齢者への投与

一般に高齢者では生理機能が低下しているので,投与速度を緩徐にし,減量するなど注意すること。

適用上の注意

調製時
リン酸イオン及び炭酸イオンと沈殿を生じるので,リン酸塩又は炭酸塩を含む製剤と配合しないこと。
本剤はカルシウム塩を含有するため,クエン酸加血液と混合すると凝血を起こすおそれがあるので注意すること。
投与前
投与に際しては,感染に対する配慮をすること(患者の皮膚や器具消毒)。
体温程度に温めて使用すること。
開封後直ちに使用し,残液は決して使用しないこと。
投与速度
ゆっくり静脈内に投与すること。

薬効薬理

輸液療法においては細胞外液量の確保が最も重要で,まず最初にその是正が考慮されるべきだといわれる。すなわち組織代謝の維持又は生体機能のhomeostasis維持のためには,いわゆる機能的細胞外液量を正常に保っておく必要があると考えられている1)
例えば,出血性ショック時や外科的侵襲をうけた場合には失血分以上の細胞外液喪失を起こしていることが実験的,臨床的に示されており2,3),このような場合には循環血液量のみならず,減少している組織間液の回復を同時に考慮する必要がある。
本剤は陰イオンとしてCl-の他にLact.-を含み,生理食塩液やリンゲル液よりさらに細胞外液に近い組成を持つ電解質補液でHartmann, A.F. et al.4)により考案されたためHartmann solutionとも呼ばれる。乳酸ナトリウムは生体内で代謝され,等モルの炭酸水素ナトリウムとなってbuffer actionを発揮する5)。本剤は血漿中HCO3-とほぼ等濃度のLact.-を含むため酸塩基平衡を正常に維持することができる。
また,本剤にはエネルギー補給の目的でD-ソルビトールが含まれている。D-ソルビトールは糖尿病時においても代謝が妨げられず,肝疾患時にも良好に利用されるといわれている6)

取扱い上の注意

ポリアル・FC(フレキシブルコンテナー)製品:
通気針は不要(ポリアルは混注量等により,通気針が必要な場合もある)
*連結管による連続投与は行わないこと。連続投与を行う場合には,Y型タイプのセットを使用すること
内容液の漏出又は混濁などが認められた場合は使用しないこと
オーバーシール(ゴム栓部の汚染防止のためのシール)が万一はがれているときは使用しないこと
ゴム栓への針刺は,ゴム栓面に垂直に,ゆっくりと行うこと。斜めに刺すと,ゴム片(コア)が薬液中に混入したり,ポート部を傷つけて液漏れを起こすおそれがある
容器の目盛りはおよその目安として使用すること

包装

200mL 20ポリアル 20袋(FC
500mL 20ポリアル 20袋(FC
FC(フレキシブルコンテナー)は,弊社が開発したポリエチレン製の輸液用バッグである。

主要文献及び文献請求先

主要文献

1
高折益彦,最新医学,26,331(1971)
2
Shires,T.et al.,Surg.Forum,11,115(1960)
3
藤田達士 ほか,臨牀と研究,45,142(1968)
4
Hartmann,A.F.et al.,J.Exp.Med.,50,387(1929)
5
越川昭三,最新医学,26,274(1971)
6
油谷友三 ほか,診療,17,655(1964)

文献請求先

扶桑薬品工業株式会社 研究開発センター 学術部門
〒536-8523 大阪市城東区森之宮二丁目3番30号
TEL 06-6964-2763
FAX 06-6964-2706
(9:00〜17:30/土日祝日を除く)

製造販売業者等の氏名又は名称及び住所

製造販売元
扶桑薬品工業株式会社
大阪市城東区森之宮二丁目3番11号

先発薬

後発薬

                                                                                                                                                                                                       

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