薬効分類名
V2 -受容体拮抗剤
作成又は改訂年月
改訂記号:※※
作成改訂年月:2013年4月改訂
版数:(下線部分、第8版)
改訂記号 :※
改訂年月 :2013年2月改訂
版数 :(第7版)
作成改訂年月:2013年4月改訂
版数:(下線部分、第8版)
改訂記号 :※
改訂年月 :2013年2月改訂
版数 :(第7版)
販売情報
サムスカ錠15mg
- YJコード
- 2139011F1023
- 承認番号
承認番号22200AMX00956
- 基準名
-
- 貯法・使用期限等
貯 法 - 室温保存
使用期限 - ※サムスカ錠7.5mg 製造後2年(外箱に表示) ※サムスカ錠15mg 製造後3年(外箱に表示)
- 組成
有効成分 - 1錠中トルバプタン15mg
添加物 - 乳糖水和物、トウモロコシデンプン、結晶セルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、青色2号アルミニウムレーキ、ステアリン酸マグネシウム
- 性状
外形 青色の割線入りの素錠 径 (mm) 
厚さ (mm) ※8(直径) 重さ (mg) 3.1
一般的名称
トルバプタン錠
警告
禁忌
- 本剤の成分又は類似化合物(モザバプタン塩酸塩等)に対し過敏症の既往歴のある患者
- 無尿の患者[本剤の効果が期待できない。]
- 口渇を感じない又は水分摂取が困難な患者[循環血漿量の減少により高ナトリウム血症及び脱水のおそれがある。]
- 高ナトリウム血症の患者[本剤の水利尿作用により高ナトリウム血症が増悪するおそれがある。]
- 妊婦又は妊娠している可能性のある婦人(「
」の項参照)妊婦、産婦、授乳婦等への投与
効能又は効果
用法及び用量
使用上の注意
効能又は効果に関連する使用上の注意
慎重投与
- 血清ナトリウム濃度125mEq/L未満の患者[急激な血清ナトリウム濃度の上昇により、橋中心髄鞘崩壊症を来すおそれがある。](「
5.」の項参照)重要な基本的注意 - 重篤な冠動脈疾患又は脳血管疾患のある患者及び高齢者[急激な利尿があらわれた場合、急速な循環血漿量減少、血液濃縮を来し、血栓塞栓症を誘発するおそれがある。](「
副作用 2.重大な副作用 」の項及び「血栓塞栓症 」の項参照)高齢者への投与 - 高カリウム血症の患者[本剤の水利尿作用により高カリウム血症が増悪するおそれがある。](「
6.」の項参照)重要な基本的注意 - 重篤な腎障害のある患者[利尿に伴う腎血流量の減少により腎機能が更に悪化するおそれがある。](「
1.副作用 重大な副作用 」の項参照)腎不全
重要な基本的注意
- 本剤は水排泄を増加させるが、ナトリウム排泄を増加させないことから、他の利尿薬と併用して使用すること。
- 本剤の投与初期は、過剰な利尿に伴う副作用があらわれるおそれがあるので、口渇感等の患者の状態を観察し、体重、血圧、脈拍数、尿量等を頻回に測定すること。
- 本剤の利尿作用に伴い、口渇、脱水などの症状があらわれることがあるので、このような症状があらわれた場合には、水分補給を行うよう指導すること。(「
」の項参照)副作用 重大な副作用 3.高ナトリウム血症 - 本剤投与開始後24時間以内に水利尿効果が強く発現するため、少なくとも投与開始4〜6時間後並びに8〜12時間後に血清ナトリウム濃度を測定すること。投与開始翌日から1週間程度は毎日測定し、その後も投与を継続する場合には、適宜測定すること。(「
」の項参照)副作用 重大な副作用 3.高ナトリウム血症 - 血清ナトリウム濃度125mEq/L未満の患者に投与した場合、急激な血清ナトリウム濃度の上昇により、橋中心髄鞘崩壊症を来すおそれがあるため、24時間以内に12mEq/Lを超える上昇がみられた場合には、投与を中止すること。(「
1.」の項参照)慎重投与 - 本剤の水利尿作用により循環血漿量の減少を来し、血清カリウム濃度を上昇させるおそれがあるので、本剤投与中は血清カリウム濃度を測定すること。(「
3.」の項参照)慎重投与 - めまい等があらわれることがあるので、転倒に注意すること。また、高所作業、自動車の運転等危険を伴う機械を操作する際には注意させること。
相互作用
-
薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
副作用
副作用等発現状況の概要
重大な副作用
(0.1〜5%未満):腎不全等の重度の腎障害があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。腎不全 (0.1〜5%未満):急激な利尿により血液濃縮を来した場合、血栓症及び血栓塞栓症を誘発するおそれがあるため、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。血栓塞栓症 (頻度不明高ナトリウム血症 * ):本剤の水利尿作用により血液濃縮を来し、高ナトリウム血症があらわれることがあり、意識障害を伴うこともある。投与中は、飲水量、尿量、血清ナトリウム濃度及び口渇、脱水等の症状の観察を十分に行うこと。口渇感の持続、脱水等の症状がみられた場合には、本剤の投与を減量又は中止し、症状に応じて、輸液を含めた水分補給等の適切な処置を行うこと。また、正常域を超える血清ナトリウム濃度の上昇がみられた場合には、直ちに本剤の投与を中止し、症状に応じて、輸液を含めた水分補給等の適切な処置を行うこと。(「 3.、4.」の項参照)重要な基本的注意 - ※※
肝機能障害 (頻度不明*):AST(GOT)、ALT(GPT)、γ-GTP、Al-P、ビリルビン等の上昇を伴う肝機能障害があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。
その他の副作用
その他の副作用の注意
高齢者への投与
妊婦,産婦,授乳婦等への投与
- 妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には投与しないこと。また、妊娠する可能性のある婦人には、適切な避妊を行うよう指導すること。[動物実験(ウサギ)で催奇形性及び胚・胎児死亡が報告されている
1) 。また、動物実験(ウサギ1) 、ラット2) )で胚あるいは胎児移行が報告されている。] - 授乳中の婦人には本剤投与中は授乳を避けさせること。[動物実験(ラット)で乳汁中への移行が報告されている
2) 。]
小児童への投与
過剰投与
- 多尿、血清ナトリウム濃度の上昇、脱水又は口渇が予想される。
- 呼吸、心電図及び血圧をモニタリングし、必要に応じて水分を補給する。水分の経口摂取で対応できない場合は、電解質及び体液平衡を注意深くモニターしながら、低張液を静脈内投与する。なお、血液透析は有効ではないと考えられる。
適用上の注意
薬物動態
血漿中濃度 単回投与 - 健康成人に本剤15〜120mgを空腹時単回経口投与した時の血漿中濃度推移及び薬物動態パラメータを図1及び表1に示す
3) 。 
図1 健康成人におけるトルバプタン投与時の血漿中濃度推移(平均値) - 6例、30mg群のみ12例
反復投与 - 健康成人に本剤30〜120mgを空腹時1日1回7日間反復経口投与した時のトルバプタンの血漿中濃度に累積はみられなかった
3) 。 - 心性浮腫患者に本剤15mgを1日1回7日間反復経口投与した時のトルバプタンの薬物動態パラメータを表2に示す
4) 。 食事の影響 - 健康成人に本剤15mgを単回経口投与した時、空腹時投与に比べ食後投与ではC
max 及びAUCはそれぞれ1.3倍及び1.1倍であった3) 。 絶対的バイオアベイラビリティ(外国人による成績) - 健康成人における経口投与時の絶対的バイオアベイラビリティは56%であった
5) 。
蛋白結合率 - ヒト血漿蛋白結合率は、98.0%以上であった(
、限外ろ過)in vitro 2) 。 代謝酵素 - 本剤は、ヒト肝ミクロゾームチトクロームP450の分子種のうち、主としてCYP3A4により代謝される(
)in vitro 6) 。 排泄(外国人による成績) - 健康成人に、
14 C-トルバプタン60mgを空腹時に単回経口投与した時、糞中及び尿中にそれぞれ投与した放射能の58.7%及び40.2%が排泄された。未変化体の糞中及び尿中の回収率は、それぞれ投与量の18.7%及び1%未満であった7) 。 相互作用(外国人による成績) - ・健康成人において、CYP3A4の阻害作用を有するケトコナゾール200mgと本剤30mgの併用により、本剤のC
max 及びAUCはそれぞれ3.5倍及び5.4倍になった8) 。 - ・健康成人において、本剤60mgをCYP3A4の阻害作用を有するグレープフルーツジュースにより服用した時、本剤のC
max 及びAUCはそれぞれ1.9倍及び1.6倍になった9) 。 - ・健康成人において、CYP3A4の誘導作用を有するリファンピシン600mgと本剤240mgの併用により、本剤のC
max 及びAUCはそれぞれ1/6及び1/8になった8) 。 - ・健康成人において、CYP3A4の基質であるロバスタチン80mgと本剤90mgの併用により、ロバスタチンのC
max 及びAUCは1.3倍及び1.4倍になった10) 。ロバスタチン80mgと本剤60mgの併用により本剤のCmax とAUCはいずれも1.2倍になった11) 。 - ・不整脈患者において、CYP3A4の基質であるアミオダロン200mgと本剤90mgの併用によるアミオダロンの薬物動態の変化は5%未満であった
12) 。 - ・健康成人において、CYP2C9の基質であるワルファリン25mgと本剤60mgの併用により、R-ワルファリンとS-ワルファリンの薬物動態は影響を受けなかった
13) 。 - ・健康成人において、P糖蛋白の基質であるジゴキシン0.25mgと本剤60mgの併用により、ジゴキシンのC
max 及びAUCは、それぞれ1.3倍及び1.2倍になった。本剤のCmax とAUCは、いずれも1.1倍になった14) 。 - ・健康成人において、本剤30mgとフロセミド80mgとの併用により、本剤のC
max 及びAUCはいずれも1.2倍になった。ヒドロクロロチアジド100mgとの併用により、本剤のCmax 及びAUCは変化しなかった。本剤はフロセミド及びヒドロクロロチアジドの薬物動態に影響を与えなかった15) 。 その他 :肝性浮腫患者に本剤15mgを投与した時のAUCは、中等度肝障害患者(Child-Pugh分類AまたはB)で1,618ng・h/mL、重度肝障害患者(Child-Pugh分類C)で2,172ng・h/mLであった肝障害 16) 。 :トルバプタンの薬物動態には年齢及び性別による影響は認められなかった高齢者(65歳以上)、性別 17) 。
臨床成績

薬効薬理
薬理作用 バソプレシンV 2 -受容体拮抗作用 19,20) - トルバプタンは、ヒトバソプレシンV
2 -受容体発現細胞及びラット、イヌ腎臓膜標本において、標識バソプレシンのV2 -受容体への結合を濃度依存的に阻害した。また、ヒトバソプレシンV2 -受容体発現細胞において、それ自身ではcAMPの産生増加を示さず、バソプレシンによるcAMPの産生を抑制したことから、バソプレシンV2 -受容体拮抗作用を有していることが示された。ヒトバソプレシンV2 -受容体に対する阻害定数は、0.43±0.06 nmol/Lであった。 利尿作用 20,21) - トルバプタンは、覚醒ラット及びイヌにおいて、用量依存的に尿量を増加させ、尿浸透圧を低下させた。このとき、ループ利尿薬とは異なり、自由水クリアランスが正の値となり、自由水の排泄を増加させた(水利尿作用)。
抗浮腫作用 22,23) - トルバプタンは、ラット浮腫モデルにおいて、カラゲニン誘発足浮腫及びヒスタミン誘発毛細血管透過性の亢進を用量依存的に抑制した。また、覚醒心不全犬において水利尿作用を示し、前負荷を軽減させた。
作用機序 - トルバプタンは、バソプレシンV
2 -受容体拮抗作用を薬理学的特徴とする薬剤であり、腎集合管でのバソプレシンによる水再吸収を阻害することにより、選択的に水を排泄し、電解質排泄の増加を伴わない利尿作用(水利尿作用)を示す。
有効成分に関する理化学的知見

主要文献
Furukawa,M.et al.:Cardiovasc.Drugs Ther.,
Kim,S.R.et al.:Cardiovasc.Drugs Ther.,
※※社内資料(
※※
※※社内資料(ヒトにおける推定代謝経路)
※※社内資料(吸収、分布、代謝、排泄試験)
※※
※※
※※社内資料(ロバスタチンとの相互作用1)
※※社内資料(ロバスタチンとの相互作用2)
Shoaf,S.E.et al.:J.Cardiovasc.Pharmacol.Ther.,
※※
Shoaf,S.E.et al.:J.Clin.Pharmacol.,
Shoaf,S.E.et al.:J.Cardiovasc.Pharmacol.,
※※社内資料(肝性浮腫患者を対象とした母集団薬物動態解析)
※※社内資料(年齢、性別による影響)
Matsuzaki,M.et al.:Cardiovasc.Drugs Ther.,
Yamamura,Y.et al.:J.Pharmacol.Exp.Ther.,
Miyazaki,T.et al.:Cardiovasc.Drug Rev.,
Hirano,T.et al.:J.Pharmacol.Exp.Ther.,
Miyazaki,T.et al.:Cardiovasc.Drugs Ther.,
Onogawa,T.et al.:Cardiovasc.Drugs Ther.,
製造業者又は輸入販売業者の氏名又は名称及び住所
製造販売元東京都千代田区神田司町2-9大塚製薬株式会社