医療従事者の為の最新医療ニュースや様々な情報・ツールを提供する医療総合サイト

閲覧履歴

安息香酸ナトリウムカフェイン原末「マルイシ」

中枢興奮・鎮痛剤

1g 8.6円

添付文書番号

2115003X1170_1_02

企業コード

730119

作成又は改訂年月

2023年12月改訂
(第1版)

日本標準商品分類番号

872115

薬効分類名

中枢興奮・鎮痛剤

承認等

販売名

安息香酸ナトリウムカフェイン原末「マルイシ」

販売名コード

2115003X1170

販売名英字表記

Caffeine and Sodium Benzoate「Maruishi」

販売名ひらがな

あんそくこうさんなとりうむかふぇいんげんまつ まるいし

承認番号等

承認番号
22100AMX01506

販売開始年月

1956年2月

貯法、有効期間

貯法
室温保存
有効期間
3年

基準名

日本薬局方
安息香酸ナトリウムカフェイン

規制区分

劇薬

一般的名称

安息香酸ナトリウムカフェイン

組成・性状

組成

安息香酸ナトリウムカフェイン原末「マルイシ」
有効成分
1g中 日局安息香酸ナトリウムカフェイン  1g

製剤の性状

安息香酸ナトリウムカフェイン原末「マルイシ」
性状
白色の粉末で、においはなく、味は僅かに苦い。

効能又は効果

ねむけ、倦怠感、血管拡張性及び脳圧亢進性頭痛(片頭痛、高血圧性頭痛、カフェイン禁断性頭痛など)

用法及び用量

安息香酸ナトリウムカフェインとして、通常成人1回0.1~0.6gを1日2~3回経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。

特定の背景を有する患者に関する注意

合併症・既往歴等のある患者

  1. 胃潰瘍又はその既往歴のある患者
    胃液分泌を促進するため、悪影響を及ぼすおそれがある。
  2. 心疾患のある患者
    徐脈又は頻脈を起こすことがある。
  3. 緑内障の患者
    症状が悪化するおそれがある。

妊婦

妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与し、長期連用を避けること。胎盤を通過する。

授乳婦

治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。また、長期連用は避けること。母乳中に容易に移行する。

高齢者

本剤を減量するなど注意すること。一般に高齢者では生理機能が低下している。

相互作用

併用注意(併用に注意すること)

薬剤名等臨床症状・措置方法機序・危険因子
他のキサンチン系薬剤
 アミノフィリン水和物
 ジプロフィリン
 テオフィリン等
中枢神経興奮薬
 エフェドリン塩酸塩
 マオウ等
過度の中枢神経刺激作用が現れることがある。
併用薬の代謝・排泄を遅延させることがある。
MAO阻害剤
 セレギリン塩酸塩
 ラサギリンメシル酸塩
 サフィナミドメシル酸塩
頻脈、血圧上昇等が現れることがある。
機序は不明である。
シメチジン
過度の中枢神経刺激作用が現れることがある。
カフェインの代謝・排泄を遅延させることがある。

副作用

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

その他の副作用

頻度不明
循環器
頻脈注) 、期外収縮注)
精神神経系
振せん注) 、耳鳴注) 、不眠注) 、不穏注)
注)大量投与によりあらわれることがある。

過量投与

  1. 症状
    消化器症状(悪心、嘔吐等)、循環器症状(不整脈、血圧上昇等)、精神神経症状(痙攣、昏睡)、呼吸器症状(呼吸促進、呼吸麻痺等)などの増悪を起こすことがある。
  2. 処置
    興奮状態には対症療法としてジアゼパム注、フェノバルビタール注などの中枢神経抑制薬投与を考慮し、呼吸管理を実施する。

薬効薬理

作用機序
カフェインは、非選択的ホスホジエステラーゼ阻害薬であり、cAMP及びcGMPの分解を抑制し、cAMP及びcGMPをセカンドメッセンジャーとする受容体機能を亢進させる。また、アデノシン受容体拮抗薬であり、A1、A2A受容体に拮抗して神経伝達物質遊離を脱抑制する 。
中枢神経系への作用
安息香酸ナトリウムカフェインの薬理作用は主としてカフェインに基づく作用である。中枢において、大脳皮質に作用し感覚受容能及び精神機能を高める。また、脳血管抵抗増大や脳血流量低下、またそれに伴う脳脊髄圧低下作用がある 。

有効成分に関する理化学的知見

一般的名称
安息香酸ナトリウムカフェイン(Caffeine and Sodium Benzoate)
性状
白色の粉末で、においはなく、味は僅かに苦い。
水に溶けやすく、酢酸(100)又は無水酢酸にやや溶けやすく、エタノール(95)にやや溶けにくく、ジエチルエーテルにほとんど溶けない。

包装

25g[瓶]

主要文献

1
田中千賀子 他:NEW薬理学 第7版,2017;300
2
第十八改正日本薬局方解説書.廣川書店.2021:C-446-C-449

文献請求先及び問い合わせ先

丸石製薬株式会社 学術情報部
〒538-0042 大阪市鶴見区今津中2-4-2
TEL.0120-014-561

製造販売業者等

製造販売元
丸石製薬株式会社
大阪市鶴見区今津中2-4-2

先発薬

後発薬

                                                                                                                                                                                                       

MESSAGE

MESSAGE

LABEL