非ステロイド性消炎・鎮痛剤
1錠 9.5円
薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
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ACE阻害薬、アンジオテンシンII受容体拮抗剤 | 糸球体濾過量がより減少し、腎障害のある患者では急性腎不全を引き起こす可能性がある。 | プロスタグランジン合成阻害作用により、腎血流量が低下するためと考えられる。 |
選択的セロトニン再取り込み阻害剤 | 出血傾向が増強するおそれがある。 | 選択的セロトニン再取り込み阻害剤は血小板凝集抑制作用を有するためと考えられる。 |
プロスタグランジン合成阻害剤 (糖質コルチコイド、他の非ステロイド性消炎鎮痛剤、サリチル酸塩(アスピリンを含む)) | 消化性潰瘍および胃腸出血のリスクを高める可能性がある。 | 両剤ともプロスタグランジン合成阻害作用を有するためと考えられる。 |
抗凝固剤 トロンビン阻害剤 (ダビガトランエテキシラート等) クマリン系抗凝血剤 (ワルファリン等) ヘパリン | 出血傾向が増強するおそれがあるので、併用が避けられない場合は、血液凝固に関する検査を行うなど、これら薬剤の効果を十分観察すること。 | これら薬剤は抗凝固作用を有するためと考えられる。 また、CYP2C9による代謝において、本剤とワルファリンとの薬物相互作用が起こるおそれがある。 |
抗血小板剤 (チクロピジン) | 出血傾向が増強するおそれがある。 | 抗血小板剤は血小板凝集抑制作用を有するためと考えられる。 |
血栓溶解剤 | 出血傾向が増強するおそれがある。 | これら薬剤は血栓溶解作用を有するためと考えられる。 |
コレスチラミン | 本剤の作用が減弱する。 | コレスチラミンの薬物吸着作用により、本剤の消失が速まると考えられる。 |
経口血糖降下剤 | 本剤の作用が増強するおそれがある。 | 機序は十分に解明されていないが、グリベンクラミドが本剤の代謝を阻害した(in vitro試験)との報告がある。 |
キニジン | 本剤の作用が減弱するおそれがある。 | 機序は十分に解明されていないが、キニジンが本剤の代謝を亢進させた(in vitro試験)との報告がある。 |
リチウム | 血中リチウム濃度が上昇する。他の非ステロイド性消炎鎮痛剤で、リチウム中毒を呈したとの報告があるので、本剤の治療開始、用量の変更及び中止時には、血中リチウム濃度を測定するなど留意すること。 | プロスタグランジン合成阻害作用により、リチウムの腎排泄が遅延するためと考えられている。 |
メトトレキサート | メトトレキサートの血液障害を悪化させるおそれがあるので、血液検査を十分行うこと。 | プロスタグランジン合成阻害作用により、メトトレキサートの尿細管分泌を抑制するためと考えられている。 |
利尿剤 | 利尿剤を使用中の患者においては、非ステロイド性消炎鎮痛剤で急性腎不全を起こすおそれがあるので、腎機能に十分留意し、本剤の併用を開始すること。 | プロスタグランジン合成阻害作用により、腎血流量低下及び水、ナトリウムの貯留が起こるためと考えられている。 |
降圧薬 (β受容体遮断薬、ACE阻害薬、血管拡張薬、利尿剤等) | 他の非ステロイド性消炎鎮痛剤で、降圧薬の効果を減弱させることが報告されている。 | 血管拡張作用を有するプロスタグランジンの合成が阻害されるため、降圧薬の血圧低下作用を減弱させると考えられている。 |
シクロスポリン | シクロスポリンの腎毒性が非ステロイド性消炎鎮痛剤により増強されるおそれがあるので、腎機能に十分留意すること。 | プロスタグランジン合成阻害作用により腎血流量が減少するためと考えられている。 |
判定パラメータ | 判定パラメータ | 参考パラメータ | 参考パラメータ | |
AUC0-96 (μg・hr/mL) | Cmax (μg /mL) | Tmax (hr) | t1/2 (hr) | |
メロキシカム錠5mg「YD」 | 30.1±5.8 | 1.38±0.23 | 3.8±0.9 | 17.6±3.1 |
標準製剤(錠剤、5mg) | 30.7±6.6 | 1.31±0.28 | 3.9±1.3 | 18.5±3.7 |
判定パラメータ | 判定パラメータ | 参考パラメータ | 参考パラメータ | |
AUC0-72 (μg・hr/mL) | Cmax (μg /mL) | Tmax (hr) | t1/2 (hr) | |
メロキシカム錠10mg「YD」 | 27.5±7.4 | 1.07±0.29 | 3.6±1.0 | 23.0±6.5 |
標準製剤(錠剤、10mg) | 28.5±7.7 | 1.20±0.29 | 3.4±0.8 | 21.0±4.9 |